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古典文学を楽しむ会

9月の徒然草は、お酒の飲み方について兼好法師の実に観察鋭く、繊細な表現に「ある、ある」と共感し、また決して「酒のみ」を忌避していない様子を楽しみました。

『まづ酒を勧めて、強ひ飲ませたるを興とすること、(略)飲む人のいと堪えがたげに眉をひそめ、(略)逃げんとするを、とらへて引きとどめて、すずろに飲ませつれば、うるはしき人も、たちまち狂人となりて、(略)目の前に大事の病者となりて、前後にも知らず倒れ伏す。(155段より)』
~よく問題を起こす新人歓迎コンパの様子の今とそっくり~

『月の夜、雪の朝、花の本にても、心のどかに物語して、盃出だしたる・・』
『つれづれなる日、思いひの外に友の入り来て、とり行ひたるも、心なぐさむ』(175段)
~酒は百薬の長~

酒飲みについての酔態、失敗、出世の妨げとなったエピソードなど、かなりの詳細に取り上げて、興味深い描写が続きます。

このように高橋先生が「テーマ」を決めて、作品の中から取り出してくださるのでいつも味わい深い学びが体験できます。

古典文学を楽しむ会2024年9月17日更新

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