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古典文学を楽しむ会
6月の「古典文学を楽しむ会」は『徒然草』第76段~80段まで読みました。
片ほとりなる聖法師(片田舎に住む世捨て人)のはずが、何かと世間の人の身の上やら、立ち入った事情を知りたがり人に語りたがるのは承服できない・・といった表現をほんの数行で表現している作者、吉田兼好の巧みなことば遣いに感心します。
先に詠んだ「伊勢物語」にも、昔、をとこありけり。 で始まる「花橘」の 第60段は、仕事にかまけて、心まめならぬ夫を見限って、地方に赴任するをとこについて行った女性が、その土地に勅使としてやってきた使いの接待をしていて、昔の夫であると気づいて尼となり山にこもった。
五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする
という歌があり一連のストリーを数行であらわしているのが「古典」の醍醐味です。本当に楽しい学習です。いかがですか?
ちょっと一息として、川柳も学びます。🔲の伏せ字、わかりますか?
寝ていても団扇の動く🔲心
泣く泣くも🔲い方をとる形見分け
本降りになって出ていく🔲宿り
古典文学を楽しむ会2024年6月14日更新